製品の特徴

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特性

  1. ミンジュビは、CD19に対するヒト化免疫グロブリン(Ig)Gモノクローナル抗体であり、B細胞性腫瘍の細胞膜上に発現するCD19に結合し、抗体依存性細胞傷害(ADCC)及び抗体依存性細胞貪食(ADCP)活性並びにアポトーシスを誘導することにより、腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられている。

  2. 有効性

    無作為化二重盲検プラセボ対照国際共同第Ⅲ相試験(INCMOR 0208-301試験)において、再発又は難治性濾胞性リンパ腫(Grade 1、2又は3a)548例(日本人44例)を対象にミンジュビ 注1)+R 2(リツキシマブ(R)注2)+レナリドミド(LEN)注3)併用)群の有効性をプラセボ+R 2 群と比較したところ、以下のような結果が得られた[データカットオフ(2024年2月23日)時点]。

    • 主要評価項目である濾胞性リンパ腫集団での治験責任(分担)医師判定による無増悪生存期間 (PFS)でミンジュビ+R2 群は、プラセボ+R2 群と比べて有意な延長を示した〔検証的な解析結果、ハザード比 注4)[95%信頼区間]:0.43[0.32, 0.58]、p値(両側)<0.0001:層別log-rank検定(Cox比例ハザードモデルと同一の層別因子、有意水準(両側)0.05)〕。PFSの中央値(Kaplan-Meier法による推定値)は、ミンジュビ+R2群で22.4ヵ月、プラセボ+R2群で13.9ヵ月であった。

    注1)ミンジュビの用法・用量は28日間を1サイクルとし、12mg/kg(体重)を1日1回点滴静注する。最初の3サイクルは1週間間隔で4回(1、8、15及び22日目)、4サイクル以降は2週間間隔で2回(1及び15日目)投与する。最大12サイクルまで投与を継続する。

    注2)リツキシマブの用法・用量は28日間を1サイクルとし、375mg/m 2を1サイクルでは1、8、15、22日目に、2~5サイクルでは各サイクルの1日目に点滴静注する。

    注3)レナリドミドの用法・用量は28日間を1サイクルとし、1日1回20mgを21日間経口投与する。最大12サイクル繰り返す。

    注4)初回診断後24ヵ月以内の進行(POD24)、過去の抗CD20モノクローナル抗体(mAb)療法に対する不応性、過去の治療ライン数(2未満又は2以上)を層別因子とした層別Cox比例ハザードモデルに基づく。

  3. 安全性

    重大な副作用として、Infusion reaction、血球減少、感染症、腫瘍崩壊症候群、進行性多巣性白質脳症(PML)があらわれることがある。
    主な副作用(5%以上)として、無力症、発疹、下痢、発熱等が報告されている。
    製品添付文書における副作用、及び臨床成績の安全性をご参照ください。

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