FGFR1融合遺伝子陽性の骨髄性又は リンパ性腫瘍(MLN)の診断 MLN FGFR1融合遺伝子陽性の骨髄性又はリンパ性腫瘍―分子病態・診断編― 2023/3作成(2025/12承認)再生時間07:24PEM126P本疾患の治療にペマジールを活用するためにも、早期に正しく診断を行うことが求められます。G-バンド検査等によって、染色体8p11ないし12部分の転座、FGFR1が認められた場合に、本疾患の確定診断が可能になります。また、多様な臨床像を示す本疾患の診断は容易ではないため、分子病態の理解が重要といえます。FGFR1融合遺伝子陽性の骨髄性又はリンパ性腫瘍の診断と検査本疾患の診断では、FGFR1融合遺伝子の確認が必須であり、必要に応じて検査を実施することが求められます。造血器腫瘍の診断で用いられるG-バンド検査は、FGFR1融合遺伝子の確認に有用であり、FGFR1遺伝子が含まれる染色体8p11ないし12の部分に転座が認められた場合に、本疾患の確定診断が可能になります。また、FISHも8p11ないし12の転座、FGFR1の検出に有用とされます。ピンチで拡大できます 承認時評価資料:国際共同第II相試験(INCB 54828-203試験)より作図本疾患では、好酸球増加を伴うことが多く、必発ではないものの鑑別のひとつとして重要といえます。また、好酸球増多症の診断において、FISH又はRT-PCRによるFIP1L1-PDGFRAの検査が陰性だった場合でも、FGFR1が陽性である可能性が考えられます。 FGFR1が陽性の場合にはペマジールが使用可能であり、本疾患を鑑別するためにも、8p11転座、FGFR1の検査を実施することが望ましいとされます。好酸球増加は鑑別のひとつとして重要になるピンチで拡大できます Jackson CC, et al. Hum Pathol. 2010; 41(4): 461-476.WHO2016年版に則した好酸球増多症の診断アルゴリズムピンチで拡大できます Reiter A, et al. Blood. 2017; 129(6): 704-714.Reprinted from blood, 129(6), Reiter A et al., Myeloid neoplasms with eosinophlia, 704-714, Copyright 2017, with permission from The American Society of Hematology.臨床成績製品基本情報はこちら→